中国在住のオノディです。
中国のQR決済が便利で感動したので、
QR事情についてまとめたいと思います!
今後の日本のキャッシュレス化についても気になるところです📲
変わりゆく中国
中国は現在、大きな発展を遂げています。
街を歩けば至るところで工事が行なわれ、高層ビルが建ち並んでいます。
ITに関しては世界でもトップレベルになっています。急速にキャッシュレス化が進み、スマホ決済が約1600兆円を越え、キャッシュレス決済比率が60%を超えています。
中国ではQR決済がメイン
スマホによるQRコード決済の方法には、「消費者提示型」と「店舗提示型」の2つがあります。
「消費者提示型」
顧客がスマホに支払用のQRコードを表示させ、店舗がタブレット端末などでQRコードを読み取ります。
「店舗提示型」
店用のQRコードを印刷したりタブレットに表示させ、顧客にスマホで読み取ってもらうやり方です。
最近は日本にもQR決済の流れが来ているので、「paypay」や「LINEpay」などを利用したことがある方はご存知かもしれません。
「アリペイ」と「WeChat Pay」の2強
中国ではアリババグループの「Alipay(アリペイ/支付宝)」とテンセントの「WeChat Pay(ウィーチャットペイ/微信支付)」が2大勢力として台頭しています。
こちらは日本でもコンビニや百貨店、飲食チェーン店など多くの店舗で利用可能になってきていますね。
最近は、百貨店などで中国語の大きやキャンペーン広告がドドーンと表示されたりしているのを見かけます。
タクシーからレンタサイクル、道端の屋台まで
タクシーもアプリで簡単に呼べます、あっという間に目の前にタクシーが到着し、あっという間に行きたい場所まで運んでくれます。決済も全てスマホです。
WeChat(ウィチャット)などのアプリに全ての機能が集約されているので、シェアが伸びていると考えられます。
レンタサイクルも至るところにあり、全てスマホ決済のみです。とても小さい道端にある屋台も全てスマホ決済を推奨しています。
現金を見ることは、ほとんどありません。
発展の理由
これだけシェアを拡大できた理由として、、
1つは現金への不信感が挙げられます。
中国では今も偽札が横行しており、現金に対する信用が失われていると言われています。
QRコード決済は偽札をつかまされる心配がないため、現金よりも信頼が厚いと考えられます。支払い履歴が残るのも安心感があります。
もう1つの大きな理由として、、
アリペイやWeChat Payは、アプリを通じて収集した個人情報や決済情報をもとに、AIが個人の信用を格付けをするシステムを導入しており、このスコアが高いほど優遇される仕組みがあります。
例えばスコアが高い方がより多くの借入れができたり、家を借りるときに敷金が不要になったりします。アプリを積極的に使うと、スコアが上がってさまざまな特典が受けられることから、利用頻度が増えるという構造が生まれています。
現状の日本のQR決済
2018年頃から、東京オリンピックに向けての観光客の増加に伴い、QR決済・キャッシュレス化を政府は推進しています。
様々な企業が多くの支払い形式、アプリケーションを出しています。
しかし、現状では種類が多すぎる為、このアプリならどこでも使えるというものがありません。
また先ほどお話した、格付けシステムなどの利用したくなるような特典が多くありません。
日本と中国のアプリケーションの違いは、「ユーザーの感じる利用に関する障壁の考慮(ユーザーの利用体験)」や「また使いたい!(リピーター)」と思わせるチカラだと感じます。
現状の日本のアプリは、使い勝手が悪く、操作感が悪い印象を受けます。まだまだこれからなので今後に期待ですね!