でぃろぐ|カメラと旅する

生きている一瞬一瞬を、感性の赴くままに写す

中国で経験した徹底されたコロナ対策、今できることは何か。

f:id:yukionoda:20200406181156j:image

 

コロナウイルスが世界中で拡大している。

日本でも感染者数が100人以上増える日々が続いています。


私は中国でコロナの脅威を経験しました。約2ヶ月の徹底した対策を共有します。

私の住む江蘇省は、現在賑わいを取り戻しています。

 

中国の徹底した対策について


今年1月、私は中国の江蘇省にいました。

1月24日から中国の旧正月ということで、中国最大の休日が始まるはずでした。

 


しかし、武漢でのコロナの拡大と脅威が報道されると空気は一変しました。

武漢のリアルな状況がネットには拡散され、政府への不信感と未知のウイルスへの恐怖が拡がっていきました。

 


中国政府の発表から対策までのスピード感は早かったです。

コロナの脅威が報道されるとマスク着用が徹底され、外出もすぐに規制されました。

 


2月はマンションの団地から出る際は、「2日に一度のみ」という条件付き。

確認する方法はチケット制でした。外に出る場合はサインが必要となります。

約1ヶ月間このチケット制が実施されました。

 


人の移動に関する対策では、市の移動をする場合、2週間の厳しい規制が設けました。

日本で例えると、埼玉から東京へ移動した場合、2週間の隔離が必要になる感じです。

 


これらの厳しい規制により、1ヶ月間くらいはゴーストタウン状態が続きました。

外には全く人影がなく音も全くしない。異常な空気感でした。

 


企業はどうしているかと言うと、基本的に生活必需品関連のみ営業可能という状態が続きました。(スーパーや薬局)

 

他の企業は国から営業停止の指示がありました。

再開する為には、厳しい条件をクリアする必要がありました。(非接触型の体温計、社員の移動履歴などの個人情報、消毒に関する備品など)


デパートも完全閉鎖となり、飲食店も営業停止をしました。

 

飲食店は感染に関する不安が減って状況が改善されてから、出前のみ再開されました。

KFCやスターバックスなど店内に入ることはできず、外からQRコードでネット注文をして受け取る形式を採用していました。

 


ジムやカラオケなどは人が集まる場所は、1月後半から4月まで停止です。

 

トレーニングジムに関しては、4月から制限付きで営業が再開されました。

しかし利用条件が設けられています。例えば更衣室の利用不可、利用時間制限、ランニングマシーンの隣同士の利用不可などです。

 


江蘇省は、比較的被害が少ない地域でした。これは早めの判断と対策の徹底が影響したのでしょう。

現在では、街に人が戻り、賑わいを取り戻しています。

 

しかし今でも建物に入る際は、QRコードでの認証・非接触型の体温検査が徹底されています。


私が感じたことは、厳しすぎるくらいの徹底した対策が必要であるということです。

 

そのくらいしないとウイルスに抵抗することはできないのではないでしょうか。

 

今できることは何か


日本では政府批判なども多いですが、今は政府の決断を信じ、団結しウイルスに勝つことが必要だと思っています。


日本政府は「自粛」という言葉を使っていますが、それでは国民に責任を押し付けているように感じます。ニュースやネット記事で日本の状況はチェックしていますが、自粛の効果は弱いと感じています。


企業も決断を迫られていると思います。しかし社員を大切に思うなら、良い決断をしてほしいと思います。今は緊急事態です。


一人一人が意識をしっかり持つことが必要です。最終的には自分の身は自分で守るしかありません。過剰なくらいでも良いと思っています。行動することが大切です。

 

ウイルスについては様々な研究が進んでおり、湿度や温度によっては活動できないなど情報が出てきています。今後の展開は全く予想できません。対策は必須です。

 


私は早期に日本に帰国予定でしたが、コロナを日本に持ち帰る可能性と、帰路で感染する可能性を考え、こちらに留まっています。

 

最後になりますが、同じ江蘇省に住んでいるドキュメンタリー監督の竹内亮さんがより詳しい情報を発信しているので、そちらを確認していただけると幸いです。

 

 

コロナの収束を願っています。